30女の思うこと~上海女子物語~ 

中国ドラマ「30女の思うこと~上海女子物語」(原題:三十而已)(Nothing But Thirty)を観ました。




2020年の作品。IMDb評価は7・8。中国版エミー賞と言われる白玉蘭奨賞での数々の賞を始め34もの賞受賞。恋愛、仕事、結婚、子育てで悩む30歳になる上海に住む3人の女性のリアルを描くドラマ。三人三様の生き方が面白かったです。

上海に住む3人の女性。まずはマンニー(ジャン・シューイン=江疏影)。彼女は母から故郷に戻ってくるように言われている。しかし彼女はブランドショップの販売員でキャリアを積み、スーパーバイザー、副店長と出世を望んでいた。ある時優秀販売員として報償旅行でヨーロッパクルーズに招待され、そこで素敵な男性リャンと出会う。リャンは金持ちで身のこなしがスマート。マンニーに甘い言葉をささやく。一緒にいるうち恋に落ちるが、付き合い始めると彼が非結婚主義で独身を貫くことを知る。そこにリャンとつき合って7年という女性が現れ、店でマンニーは嫌がらせを受ける。結局リャンとは破局。大泣きして友人2人に慰められる。

その後マンニーは一度故郷に戻り、親や村中が歓迎ムードの中仕事を紹介され何となく花婿候補らしき男性を紹介されるが、故郷での生き方に疑問を持ち再び上海へ舞い戻る。そして知り合いの社長を頼り、元居たブランドショップの店長を目指すがその前に債権取り立ての仕事をしてからと言われ、そこで優秀な成績を残す。夢である店長の道が次に開かれていたが、もっと広い世界を見たいと留学を決意した。

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もう一人はジア(トン・ヤオ=童瑶)。花火会社を経営する夫ファンシャン(リー・ザーフォン=李澤鋒)と4歳の男の子を持つ主婦だが、上昇志向強く高級マンションへと借金して引越し、最上階のワン夫人に接近し子供をいい幼稚園に入れてもらえるよう口利きをしてもらう。ワン夫人中心の婦人会にも頻繁に顔を出すようになり、そこで知り合った遊園地を経営している夫を持つ夫人に花火の大口受注を口利きしてもらう。夫の危機的会社経営も助ける。その後茶畑や工場を手放したいと話す別の夫人から茶畑や工場を手に入れたが、いつも用意周到のジアが今回は婦人会の夫人を過信。何も調査せずに買い取り、赤字からのスタートとなる。目論見が外れ絶望の中からのスタートだったが、現地の茶畑で働く人々の生活を支えたいという気持ちから奮闘の日々が始まる。

その間夫ファンシャンの浮気が発覚。夫のファンシャンは北京から上海に来た浮気相手のヨウヨウにアパートを借り住まわせていた。何度も別れようとしていたファンシャンだったが、結局ヨウヨウとズルズルと関係を続けた。花火工場の事故があった日、ヨウヨウと別れ話をしていたが、電話の電源を切っていたためすべてジアが会社に出向いて後始末をすることに。工場で人が亡くなりファンシャンは刑務所へ。会社を畳み高級マンションも売って賠償金に充てる手配をすべてジア一人で行った。結局ジアはファンシャンと離婚。子供も公立の幼稚園へと通わせ、茶畑の事業に専念する。


残る一人はシャオチン(マオ・シャオトン=毛暁彤)。お見合いで結婚した夫チェン・ユー(ヤン・レー)はテレビ局で働き魚の世話ばかりをしていた。シャオチンは夫の出張ごとに実家へ戻り、モールの経営会社の仕事場にも実家から通っていた。5年間は子供を作らない計画を二人で立てていたが、シャオチンが妊娠、流産を経験すると、夫があまりにも無表情で言葉も発しないことから思いやりがないのだと思え、シャオチンは離婚を決意する。夫も離婚に同意。離婚届けを出すものの、長く両親には言えずにいる。仕事で客とのトラブルに巻き込まれてSNSでシャオチンの身辺が晒され、両親はそのSNSで子供の離婚を知ることになった。しばらく家庭内別居し、アパートに移ったりしたが、お互いがお互いを反省し少しずつ歩み寄り結局二人は元の鞘に収まる。シャオチンはSNSで書いていた小説が出版社の目に留まり出版。会社を辞め作家として生きていくことにする。


マンニーの生き方がガッツがあった。失恋して帰郷して上海に戻ってからの生き方が凄かった。またジアが男勝りで夫のため、家族のためと奮闘しているけれど、結局夫の居場所を無くしていた。1人で何でもできる有能な女性だった。シャオチンが一番普通だった。でも彼女の日々の感謝が足りずいつも不満だらけ。夫があまりしゃべらない人なので夫を過小評価していた。本当はとってもいい夫で最後はそれに気づいて良かった。

マンニー演じたジャン・シューインは初めましてだったけれど、フーゴー(胡歌)の昔の彼女だったと知りびっくり。またジア演じたトン・ヤオがチャン・ツィイー(章子怡)にとっても顔が似てるなあと思っていたら「小章子怡(リトル・チャン・ツィイー)」と呼ばれているとか。納得です。ちょうど「如懿伝」も並走して観てたので、トン・ヤオのプライド高い側室の高晞月役も楽しく観てました。ジアの夫ファンシャン役のリー・ザーフォンはシュウ・カイ主演の「千古の愛、天上の詩」「マリアージュ・ブラン」でお馴染みだったけれど、ちょっと今回は情けない役でした。マオ・シャオトンはこちらも「女王未央」「慶余年2」でもお馴染みの顔だったのですが、現代劇を初めて観たので新鮮でした。相変わらず小柄で可愛い。驚いたのはジアの父親役で「項羽と劉邦」で簫何役だったヤン・リーシン(楊立新)がシャオチンの夫チェン・レー役のヤン・レー(楊玏)と実の親子だったということ。あまり顔が似てない気がする。

ピカチュウ、八日目の蝉、ルピシア…と日本のものが時々ドラマに出てきました。また「ハッピーエンドのその後はドラマでは描かれない」というセリフは何度か出て来たけれど、その通りだなと共感しました。
マンニーが戻った先の田舎で彼女の誕生日を村中の人々が祝い、外に出した長い長いテーブルを囲んでご馳走を頬張るシーンがあり、その様子が高倉健主演でチャン・イーモウ監督の映画「単騎、千里を走る」を思い出しました。映画でも麗江(リージャン)での歓迎のテーブルが凄く長くてびっくりしましたが、それと同じで長い長いテーブルにたくさんの人が飲み食いしてるのが印象的でした。田舎は田舎の良さがあり、都会は都会の良さがある。都会でも生き方は千差万別。何がいいかはその人次第。好きに生きればいいね、という思いを強くしました。
ドラマの最後にいつも1,2分上海に住む親子の屋台の日常が映し出され、ショートストーリーになっていました。時々登場人物がその屋台に買いに来たり、突然の雨で屋台を畳みバイクで屋台を走らせ家路に急いだり、家で子供を寝かしつけ子供が寝てる横で朝の仕込みをしたり…。最後は屋台から店を構えての営業。ちょっとほっこりしました。最後の1,2分のこの手法、中国ドラマで観るのは2回目(「あの日の君と」でも観た)韓国ドラマで多用されていますが(「愛の不時着」「涙の女王」「天気が良ければ会いに行きます」などたくさん)、遊び心があるなあと思います。naonaoお勧め度★★★★★

おまけ:主役の3人が歌うエンディング「Seat」

この記事へのコメント

  • naonao

    >miffyさん、たいちさん、ぼんさん、てんてんさん
    niceありがとうございます。
    2025年08月27日 19:22
  • てんてん

    (# ̄  ̄)σ・・・Nice‼です♪
    2025年08月23日 22:13
  • ぼん

    ナイスです!
    2025年08月23日 11:43
  • たいち

    niceです。
    2025年08月23日 08:15
  • miffy

    ദ്ദി ˉ͈̀꒳ˉ͈́ ) NICE!
    2025年08月23日 07:42