ブルータリスト

アメリカ、イギリス、ハンガリー合作映画「ブルータリスト」(Brutalist)を観ました。


2024年の作品。IMDb評価は7.3。ドラマ。アカデミー賞主演男優賞、撮影賞、作曲賞受賞。ホロコーストを逃れてアメリカに渡った建築家の半生を描く。3時間以上の映画。そのためインターミッションがある。インド映画ではよくあるインターミッションだけどハリウッド映画では珍しい。しかし意外と展開があったので長さは気にならなかった。「戦場のピアニスト」に出てたエイドリアン・ブロディが主演。

1947年ハンガリー系ユダヤ人のラスロー(エイドリアン・ブロディ)は妻エルジェーベド(フェリシティ・ジョーンズ)と姪を残し、ホロコーストを逃れ単身アメリカへ渡る。ペンシルバニアの家具屋の従弟を頼って身を寄せ、建築家のラスローは従弟の元で仕事をするが、大金持ちの息子ヘリ―から父ハリソンのために本棚や書斎を作ってほしいとの客の依頼が来る。やっと完成したが、ハリソンが気に入らないと一蹴したことで息子のヘリーは金を払わないと言ってきた。従弟は自分の妻に色目を使ったと言い出し、ラスローは従弟のところにはいられなくなった。

教会で寝泊まりしとび職で橋の工事、石炭の運び屋など様々な職をこなしていくラスロー。その時書斎を作ったハリソンがラスローに会いに来る。インタビューと共に雑誌に載ったモダンなデザインの書斎は話題となり、大きくモダンアートに囲まれての見出しが出た。ハリソンはラスローに謝り、お金を渡し、車を出すので日曜日に家に来てほしいと願い出る。ラスローはその招待に応じ、パーティに出席しもてなされる。ラスローの妻がまだ渡米してない旨を話すと、ハリソンお抱えの弁護士がそのための手続きをしてくれると約束してくれた。

ハリソンは広大な敷地内にコミュニティーセンターを作る計画で、ラスローは一任されその敷地内に住むようにとも言われる。ラスローは引き受けるが、息子のヘリーが「財政からも金を出させるからこれ以上金の話は父とするな」と言われ、そのうち図書館、体育館、祈祷室を作ることが加わり別の建築家ウッドロウも加わることになった。

1953年妻と姪を呼び寄せることができた。妻は飢餓で骨粗鬆症で車椅子だった。オックスフォード大を出たジャーナリストだった妻はハリソンにニューヨークでの記者の仕事を紹介され引き受けることに。コミュニティセンター建築は別の建築家のウッドロウが何度も変更を掛けてくるためなかなか進まず。その上ラスローは予期せぬ変更に対処するため自分の報酬から建築費を捻出するようになる。以前から鼻の痛み止めでドラッグを使っていたラスローだったが、イライラを納めるためにドラッグを多用するようになる。その頃妻もまた痛みで夜中に大声で泣き叫ぶことが起きる。

その後ラスローはハリソンとの関わりを捨て企業で働き始める。姪は結婚し夫と共にエルサレムに移住をすると話をする。「コミュニティセンターの建築を再開するから」とハリソンが何年かぶりにラスローを訪ねてきて、ラスローはまたもその話に乗る。ラスローは知り合いのイタリア人を訪ね、採掘場でハリソンに白い石を見せる。ドラッグをしているラスローの姿を見つけ、ハリソンは非難をする。

妻がまた痛みを訴え夜中に泣き叫ぶ。見かねたラスローは隠してあったドラッグを妻に打ってあげる。オーバードーシスで妻は泡を吹いて倒れ、病院へ連れていく。妻は「祖国へ帰りたい」と言う。それから何日かして妻は一人でハリソンの屋敷へ。夕食時だった。「お父様は強姦魔です」とヘリーに向かって叫んだ。そこにいたハリソンは姿を消し、ヘリーたちは探し回った。

1980年ラスローの展示会が行われたいた。既に車椅子のラスロー。未完成の建物は強制収容所のことを思い出して設計をしていたことを皆の前で明かした(完)

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ブルータリストとは打ちっ放しコンクリートなど素材をいかした建築様式のことらしい。無骨な印象が特徴でモダニズム建築の一種とのこと。主人公と姪、妻の手紙が時に読まれて話が進行。楽しいシーンがあまりなく、重苦しかった。ラースローは実在するのか調べたら存在せず、モデルとなった建築家の名前はありました。ホロコーストでアメリカに渡った人々の苦労が計り知れない。それでもまだ手に職のあったラースローたちは恵まれていたと思うけれど、ドラッグをせずにいられないラースローや骨粗鬆になってレイプされてた妻、言葉をあまり発しない姪などその闇が暗い影を落としていた。naonaoお勧め度★★★★

おまけ:この映画のトレーラー

この記事へのコメント

  • naonao

    >たいちさん、ぼんさん
    niceありがとうございます。
    2026年01月24日 16:22
  • ぼん

    ナイスです!
    2026年01月22日 08:37
  • たいち

    niceです。
    2026年01月21日 23:34