中国映画「チベットの女 / イシの生涯」(原題:益西卓瑪)(Song of Tibet)を観ました。
2000年の作品。タイトル通りチベット女性のイシの生涯について、3人の男と出会ったイシの人生を描く。映画はイシがラサのポタラ宮のすぐ下に住んでいるのでポタラ宮の風景や、夫がマニ石にお経を彫っている様子、ジョカン(大昭寺)の前での五体投地、中に入ってお参りして釈迦牟尼仏がどアップで映され、またジョカンの周りのバルコル(八角街)、夫探しの時のチベットの雄大な風景~雪山や湖、峠にあるタルチョ(お経の書いてある旗)がたなびき…とこれぞチベットという風景の映像がいっぱいでした。観ていて楽しくやはり私にはチベットの風景がとってもしっくり来て好きな場所なのだなあと再確認しました。
夫と共にラサに住んでるイシ。孫娘が北京から遊びにやって来る。夫のギャツォは肺がんで、病院を何度も抜け出してる。夫のギャツォが亡くなり葬式をし、夫のベッドで横になったイシも亡くなるのだが、それまで孫娘にイシは自分の人生を聞かせ、自分の人生を回想する感じでイシの人生を辿っている。
そのイシの人生とは…
ラバ使いの若きギャツォは歌いながら湖で髪を洗っている娘のイシに一目惚れ。家を突きとめ彼女の外出先まで追うと荘園の大きなお屋敷に入り彼女が歌を歌い始めるのに聞きほれる。早速ギャツォはイシの家に行き求婚。そして彼女を掠奪という荒い手法に出て、菜の花畑でキスしてことに及ぶ。結婚しても夫ギャツォはあちこちに出かけてなかなか戻らずそのうち娘ができ、イシは実家に戻る。実家は貧しく借金があり土地を売り払っていた。荘園の旦那クンサンにクンサンの子供の子育てと家事を手伝えば、まだ残る借金もチャラにすると言われ、クンサンの元で働き始める。イシに男の子が授かり高僧に名前をつけてもらうため会いに行くと、その高僧は自分の幼馴染のサムチュだった。幼い時彼はイシにダライ・ラマ6世の恋の詩集をくれたが、イシにとっての初恋の人だった。
1959年、ダライ・ラマ法王がインドへの亡命直前のとき荘園クンサンのところに訪れていた。クンサンはイシの産んだ男の子を連れてくるよう迫り、クンサンの母も「あの子は我が一家の血が流れてる」と言う。ちょうど夫も戻っていたので夫は驚きクンサンに歯向かうも、クンサンの取り巻きに殴られてしまう。下の男の子はクンサンたちと共にダライ・ラマ法王一行と共にインドへ連れていかれてしまう。その後夫ギャツォは上の女の子を連れて、家を出て行った。
イシは母が亡くなる直前に「夫を探すように」と言われ夫探しを決心。1970年文化大革命の最中旅に出る。お腹を空かせて倒れ込んだとき、ちょうど幼馴染の高僧サムチュに再会。サムチュは修行の場を求めて旅をしていた。しばらく一緒に旅をすることに。そしてある山に辿り着くとサムチュは「この山で3年瞑想をする」と言い出し、近くの村人が食糧など運んでくれ白いカタ(お祝い、挨拶、敬意を示す細長いスカーフ状の布)を村人は掲げて歓待した。イシはまた一人で旅立たなければならなかったが、最後には夫ギャツォに辿り着き再会を果たした。
まだギャツォとイシが健在の時に、年取った荘園のクンサンが家を訪ねてくる。クンサンは謝罪。「息子はイギリスで暮らし本当の母のことはわかっていない。全て話し、今度チベットに連れてくる」と話していく。またギャツォが「高僧のサムチュを呼んでくれ」と亡くなる直前に言い残したためその手配をし、サムチュがやってきてイシとの再会を果たす。サムチュはお経を上げ新しいダライ・ラマ6世の詩集をイシに手渡していった。初七日になるとイシはギャツォの遺体のそばで静かに息を引き取った(完)
(ジョカンの釈迦牟尼仏)
2000年が舞台なのでネットカフェの存在やPCを電話に繋いでPCを使っているのが懐かしい感じがしました。若者たちがお茶してるチベット風のカフェもいかにも内装がチベットでテンション上がりました。ポタラ宮、ジョカン、バルコル、五体投地、バターランプ、タルチョ、カタ、えんじ色の袈裟を着たラマ僧‥などどれも親しみのある風景。山々や湖の風景も美しかった。いくつかこれまでもチベット映画を観てますが、この映画が一番チベットの美しい映像を残しているかも。映像を観るだけでも観る価値ありました。
また西蔵(チベット)博物館が出てきたのですが、こんな博物館ラサにはなかったと思い調べたら、1999年にオープンした博物館だとわかりました。1991年にチベットに行ってる私は知らないわけです。ジョカンの中の釈迦牟尼仏がクローズアップで大写しされ、その美しさをまた思い出しました。
若き日のダライ・ラマ法王を演じた方が、若いころのダライ・ラマ法王に雰囲気が似ていて思わずにんまり。かつてインドのダラムサラではたくさんの人気あるチベットの高僧たちの写真が売られていて、私も一枚ハンサムな人だと思い買った写真が、のちにそれは若い日のダライ・ラマだと知りました。帰国して友人に旅行の写真の中にこの写真も入れてたら「この人誰かよくわからないけれど、この世にいない人だね(ダライ・ラマ法王は観世音菩薩の生まれ変わりと言われ、本来はこの世にいない人なので友人の言うことは当たってる)。鳥肌立つくらいに気持ち悪い。でもnaonaoには合ってる。いい守り神になってる」と言われたのです。この友人は霊感強い人でした。それ以来旅行に出る時にはお守り代わりにこの写真をずっと持ち歩いてました。この映画は色んなことが懐かしく思い出され、楽しかったです。しっくりくるチベットの風物を十分堪能しました。チベット好きなのでえこひいき。naonaoお勧め度★★★★★👑
おまけ:これが旅行中私がお守り代わりに持ち歩いた若き日のダライ・ラマ法王の写真。今観てもハンサム。買った時には全然ダライ・ラマ法王とは思いもしなかった。1991年当時チベットラサにダライ・ラマ法王の写真を持っていくと、地元のチベタンが皆写真を欲しがっていた。当時バルコルではダライ・ラマの写真を売買することが禁止されていたようだったことも思い出しました。
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