「蓮花楼2」の本を読みました。
「蓮花楼1」のレビューはこちら→https://naoazucar.seesaa.net/article/514659444.html
ドラマ「蓮花楼」を観て原作を読んでますが、日本語出版されるのが遅くて間延びしています。「蓮花楼1」を読んだのは去年の4月。この「蓮花楼2」が出版されたのは去年の11月末で今やっと読むことができました。出版されたことに気づかなかった。
「蓮花楼2」
①第一章 名医の集結
名医が大富豪の金満堂の屋敷、元宝山荘に集められ、薫羚が亡くなり後を追うように主人の金満堂が亡くなった事件を解決する話。
2本刃が折れてる翡翠でできた櫛が鍵となり、隠し部屋を探す。「泊藍の頭蓋」で酒を飲めばどんな病気も治り毒に侵されない体を手に入れられるという噂から、薫羚から預かった「泊藍の頭蓋」を手放したくなくなった主人の金満堂。しかし寸白の病(体に寄生虫がいて卵を産み、最悪命を落とす)に掛かっている使用人金元宝は自分の病を治したくこの頭蓋を手に入れるため、薫羚が持ち逃げしたと金満堂に思わせたく、煙突から遺体をひっぱり木に針金を張り隠した。しかし金満堂は薫羚が漂ってる姿を見て卒中を起こし亡くなる。犯人は薫羚のほかに「泊藍の頭蓋」を奪った公羊無門で二人は捕まった。
それに対しドラマでは樹人症という皮膚が樹木のようになる病だった。表向きは金満堂の家の娘だったが実際は買われた女性が血を金満堂に提供していた。金満堂は彼女の生き血を飲むことで病を治そうとしていた。金満堂は陣の張られた部屋で亡くなったし、薫羚は監禁され通気口のようなところから食べ物をもらい生きながらえ、通気口からの煙を吸って亡くなっていた。「泊藍の頭蓋」も花瓶にしてカモフラージュされていた。
ドラマのほうがインパクトあったかも。関河夢の代わりに義妹の蘇小傭が医者に成りすましていたことは同じだった。
②第二章 観音の涙
ドラマでは「観音の涙」を少年に化けた笛飛声が煕陵で奪ったシーンを映し出していたが、小説ではそのシーンはなく、肖紫衿と喬婉娩の結婚式に10年間行方知らずの笛飛声が突然現れて「観音の涙」を直接置いて行ったことだけが述べられていました。しかもその中身は空の薬瓶であったと。
また喬婉娩の描写は「端正で気品ある顔立ち、華やかでないものの穏やかで清らかな美しさ」と書かれ、彼女は「何度も自ら命を絶とうとしていた」と。結婚式の宴で李蓮花は方多病の叔母の何暁鳳に迫られたり、結婚祝いに喜糖と言われる飴を持ってきて周りの人からケチだと白い目で見られたり(ドラマでは思い出の飴でいいエピソードだったのに)、肖紫衿に李相夷だとすぐに見破られすんなり話したり(ドラマでは肖紫衿に最後まで正体がわからなかったはず)、ほかの人へ自己紹介として「父母は亡くなり双子の兄、蓮蓬がいて、妻一人妾一人も治療費が払えず病で亡くなり、それ以来10年間一念発起して医術を学んだ」と言い(双子の兄がいることだけはドラマでも言っていた)、また掃除好きの李蓮花が描かれていること、墓の前で李蓮花は喬婉娩と会いすぐに李相夷と認め話をすることなど微妙にドラマ設定と違う感じでした。
角麗譙が喬婉娩と蘇小傭を襲い、喬婉娩は李蓮花の楊州慢により李蓮花が肖紫衿にお使いに行かせてる間にすぐ治し、蘇小傭が傷つきその後命を取り留めたものの唐恵荷と角麗譙に殺されてしまいました。小説では蘇小傭を殺した犯人捜しの謎解きも述べられていた。
また角麗譙は「見目麗しいだけでなく、清らかでつややか、天性の気品と華やかさがある」との描写。ドラマでは各役者のイメージが意外とピッタリだと思った。
③第三章 穴
このエピソードはドラマにはなかったけれど、ここに出てきた一つの体に2つの頭を持つ結合双生児、翠玉を翡翠緑と間違えることは違うエピソードのドラマの中に出てきた。
穴の話は、集団墓地にぽっかり空いた穴を胭脂の商いをする阿黄と、武林の義賊の黒蟋蟀、そして李蓮花が探る話からスタート。ここには「黄泉真経」と言われる武功の秘伝書と黄泉府があると信じられていたが、見つけたのは牛頭と馬頭を名乗っていた結合双生児の死体と、もう一つの死体。阿黄は行方不明、黒蟋蟀は亡くなり、李蓮花は怪我を負う。使用人の厳福が夫人と恋仲になり夫人が主人の厳青田を殺し、厳福以外皆どこかに行ってしまい家は火事にもなったという話を李蓮花は店で聞く。この地域の川は毒されており、阿黄の夫人が来て夫の阿黄が溺れ死んだことがわかった。主人の厳青田は武功習得に欠かせない翠玉を、間違えて翡翠緑と呼ばれる猛毒の鉱石を使っていたため、武力も健康も容姿も損ない、それが納得できず使用人の厳福を殺し自分が成りすましていたという謎解きだった。
④第四章 女宅
女宅の主人玉楼春が李蓮花、施文絶など何人かを宴に招待する。主人の玉楼春がバラバラの死体となって発見され金目のものが無くなっていた。招待された舞踊の名手の慕容腰と詩人の李杜甫が犯人で逮捕され、女宅の舞妃の赤龍も金庫10年となる事件。
汁物にはこん睡を引き起こす曼荼羅華が入っており、招待客には汁物を飲ませてぐっすり眠らせた。酒飲んだ玉楼春は毒蛇にかまれ亡くなり、金塊の重さを使って遺体を切断していた。
ドラマでは方多病がいたが、彼の代わりに小説では李蓮花の近しいものとして施文絶が出てる。ドラマでは女宅で働く女性たちは皆解放されたが、小説では赤龍のみ禁固となった。
⑤人皮刺繍
人間の皮の表面に刺繍糸で図案が縫い込まれ、それが新婚初夜のベッドに残され夫が失踪した事件。犯人は夫で、花嫁衣裳を着て別れた妻を待機し侍女に扮した元妻の腹の皮をはぎ取り、蝋燭に穴をあけて遺体を詰め、夫は元妻が着ていた侍女の服に着替え出ていく。李蓮花や方多病は刺繍の模様の意味を読解し、玉華山に行き成日輦(毒キノコを乾燥させたもの)と金をこの元妻がたくさん所有していたことを知る。この元妻は角麗譙の母であり、角麗譙から金庫をもらっていたことがわかった。
ドラマでは方多病の叔母の何暁鳳が結婚したことになっていたが、小説では方多病の遠縁ということになっていた。しかもドラマでは夫が女性で同性愛者の結婚だったけれど、小説は全く違う話になっている。人皮には刺繍でなくタトゥーだったし。でもいずれにしても人皮に刺繍でもタトゥーでも結構衝撃的だった。
あと2冊出版されるらしいが、出版にこんなに時間がかかるものなのかと思う。中国翻訳者が不足しているのかな。










