アステロイド・シティ

アメリカ映画「アステロイド・シティ」(Asteroid City)を観ました。

2023年の作品。IMDb評価は6.5。コメディ。映像がウェス・アンダーソン監督の世界そのものでした。パステルカラー、オレンジに水色の砂漠の風景、シンメトリーで俯瞰した構図。箱庭的。どのシーンを切り取っても絵になる映像。この映像が観たくてウェス・アンダーソンの映画を観てしまいますが、この映画はちょっと難解。それでも少しはまだクスッと笑えるところがあったのが救いです。でも映像が好きなので内容わからなくてもまあいいか、って感じで観ました。

アメリカ南西部の街、アステロイド・シティは巨大クレーターが観光名所の何もない砂漠の街。表彰された5人の子供たちと家族が招待される。戦争カメラマンのオーギー(ジェイソン・シュワルツマン)は妻が亡くなり、子供たちを義父(トム・ハンクス)にこれからも預けようかと思っている。女優のミッジ(スカーレット・ヨハンソン)はオーギーの隣りのバンガローで、写真を撮ってもらったりして親しくなる。オーギーの息子とミッジの娘も仲良しに。UFOがこの街にやってきて宇宙人が隕石をこの街から奪っていった。軍は街を閉鎖。しかし子供たちがこの事態を学校新聞へと通報し公となる。外から人がこの街に殺到し、その後またUFOが隕石を落としていった。街の閉鎖が解かれて、それぞれの家族が帰宅の途へ。オーギー一家が一番最後に帰宅した。奨学金はオーギーの息子が貰い、ミッジはオーギーに連絡先を残していった。

テレビ番組で劇作家が出てくるシーンが所々入り、このアステロイド・シティでの話を練っている構成のようでした。何だか余計に難しい。でも何も考えず単に画面を眺めてるだけで、その画面がポップで可愛いし心浮き立つのでそれだけでいいか、と思ってしまう映画。

ウェス・アンダーソンの常連の役者さんたち、ジェイソン・シュワルツマンやエイドリアン・ブロディ、ウィレム・デフォーの顔も見えました。「グランド・ブダペスト・ホテル」くらいまだわかりやすい映画だったらいいなあと思いました。それでも映像が好きだから甘目の採点。naonaoお勧め度★★★★

おまけ:この映画のトレーラー

ザ・ロイヤル・テネンバウムズ

アメリカ映画「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」(The Royal Tenenbaums)を観ました。


ザ・ロイヤル・テネンバウムズ [DVD]

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  • 発売日: 2007/09/19

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2001年の作品。IMDb評価は7・6。ウェス・アンダーソン監督作品。ヒューマンドラマ、コメディ。家族再生の物語。相変わらずセットや小物、衣装など気遣ってるのがわかる監督の味が出てる作品。たくさんの豪華キャスト。ジーン・ハックマンまで出てました。懐かしい。

ロイヤル(ジーン・ハックマン)はかつては法曹界で働いていたが今やホテル暮らし。20年以上妻で考古学者のエセルとは別居してるがエセルは会計士に求婚されている。ロイヤルはお金もなくなりホテル暮らしも危うくなる。そこで妻とよりを戻し子供たちとも一緒に住みたいと願ってるのだが、ガンで余命幾ばくもないと偽って家族の許へ引っ越してくる…。登場人物は皆キャラが濃い。長男チャス(ベン・スティラー)は妻を亡くし、2人の子供の父親。親子3人でいつもジャージを着てくりくりパーマの髪で瓜2つならぬ瓜3つといった具合。ネズミを飼っている。長女で養女のマーゴはかつて戯曲など書き、タバコを吸うことを皆に秘密にしている。夫(ビル・マーレイ)がいるが家を出て、恋人イーライ(オーウェン・ウィルソン)とは関係も終わりリッチー(ルーク・ウィルソン)に愛されている。そのリッチーは次男で元テニスプレイヤーで世界中を船旅してた。マーゴが好き。そして自殺未遂を犯す。最終的には父が家に戻ったことで何となくみんな何とか落ち着くところに落ち着いた感じ。イーライがエセルと会計士の結婚式当日に車で突っ込み、孫を救おうとしてロイヤルが亡くなってしまったのがびっくりでしたが。でもほんわかとして楽しい家族の物語でした。

ビートルズのHey Judeやポール・サイモンのMe and Julio Down by the Schoolyardの曲が使われ、特にポールサイモンのこの曲は懐かしかった。オンタイムでないけれど学生の頃サイモン&ガーファンクルやポール・サイモンの曲をずっと聞いてた時があり、このノリのいい曲が場面にとってもよく合っていました。naonaoお勧め度★★★★

天才マックスの世界

アメリカ映画「天才マックスの世界」(Rushmore)を観ました。


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1998年の作品。IMDb評価は7・6。ウェス・アンダーソン監督作品。青春ラブコメディ。

たくさんの課外活動部に入りすぎであれこれ活動に熱中するあまり、落第する危機にあるマックス(ジェイソン・シュワルツマン)。好きなクロス先生(オリヴィア・ウィリアムズ)がラテン語が無くなることを残念に思っていることを知り、復活に奮闘するマックス。街の会社社長ハーマン(ビル・マーレイ)とも大の仲良しだが、クロス先生をめぐっての恋敵でもある。時々お互いにいたずらをお互い仕掛けたりしてる…。

マックス役のジェイソン・シュワルツマンは「ダージリン急行」にも出てきますが、彼の母親がスタローンの映画「ロッキー」のエイドリアン役のタリア・シャイアで、フランシス・コッポラは伯父、ソフィア・コッポラやニコラス・ケイジはいとこだとのこと。ジェイソン・シュワルツマンもビル・マーレイもウェス・アンダーソン監督の映画には欠かせない存在になっていて、早い時期からずっと関わっていたのだと知りました。何本かウェス・アンダーソン監督の映画を観てると、出演者がある程度固定化していて、チームウェス・アンダーソンみたいな感じになっているのがまた楽しい感じです。

この映画ではいつもの際立った絵本感みたいなものがそれほどなく、マックスの個性がキラキラ輝いて、落第生だけれども一生懸命夢中になって行動していてる彼の行動力、そしてちょっとオタク感あってしかも父は医者だとか嘘を言っているけれど、憎めないやつっていうキャラが良かった。またハーマン社長がまるで子供みたいなところも面白かった。真剣にマックスといたずらをやりあっていたりで。naonaoお勧め度★★★★

ライフ・アクアティック

アメリカ映画「ライフ・アクアティック」(The Life Aquatic)を観ました。


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    • 出版社/メーカー: ブエナ ビスタ ホーム エンターテイメント

    • 発売日: 2007/09/19

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2004年の作品。IMDb評価は7.2。ウェス・アンダーソン監督作品。アドベンチャー、コメディ。ポップなタツノオトシゴやキャンディーガニ、グランド・ブダペストホテルの壁面と同じピンク色の魚の群れ…。絵本のような船内。そしてあれこれいい色使い。この監督ならではの世界がまたも広がっていました。

海洋探検家でドキュメンタリー映画を作っているスティーヴ(ビル・マーレイ)は、仲間たちを連れてまた船旅に出てフィルムを回しますが、そこに自分の息子だと名乗るネッド(オーウェン・ウィルソン)や、雑誌記者のジェーン(ケイト・ブランシェット)も現れます。資金繰りがうまくいかず、片腕の仲間も亡くし、映画もヒットしないスティーヴたち。一体どうなる?…

子供の大冒険みたいなことを大人がやっているような、ちょっと微笑ましい映画でした。海に潜ったり、バルーンに乗ったり、ヘリに乗ったり、潜水艦に乗ったり、大きな船内でゆっくり過ごしたりバタバタしたり…。その中でのいろんな人間模様も描かれ、特にクラウス役のウィルム・デフォーがいつもの強面役でなく、スティーヴの機嫌を伺っているような子分的存在だったのが、何だか可笑しかったです。ジェーンを好きなスティーヴはネッドに彼女に近づくなといい、それでもジェーンとネッドはお互いに恋愛を始めていて、それもあってスティーヴとネッドの関係も悪くなったり、それでもまた仲を取り戻すけれど、海賊に船が襲われて人がさらわれ助けに行く事件の後、ネッドが亡くなり…といろんなことが起き…。

絵本を読んでるような感覚はこの監督ならではのもの。おとぎ話のような印象が残ります。naonaoお勧め度★★★★


犬ケ島

アメリカ映画「犬ケ島」(Isle of Dogs)を観ました。


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2018年の作品。IMDb評価は7.8。ウェス・アンダーソン監督作品。アニメーション、アクション、アドベンチャー。日本が舞台なので、浮世絵のような絵や石庭のような草むら、歌舞伎、相撲、太鼓の音など日本っぽいものがたくさんありました。その上時代が昭和初期なのでちょっとレトロ。

病気に罹った犬がごみの島に集められ、そこに少年小林アタルくんが自分の犬スポットを探しに出かける物語。ごみの島にいた犬5匹と親しくなり、彼らの協力も得てスポットを見つけます。犬は英語をべらべらとよくしゃべり、主役のアタルくんは日本語をちょっとだけしゃべります。犬がアタルくん以上に人間みたいで喜怒哀楽を表してるのが可笑しかった。アタルの声が聴きづらかったのが残念。日本人の子供に声を充ててもらったら良かったのに。声の出演は豪華で、ウェス・アンダーソン監督の映画でお馴染みのビル・マーレイ、エドワード・ノートンのほか、ハーヴェイ・カイテル、スカーレット・ヨハンソン、ヨーコ・オノ(オノ・ヨーコ役で)、野田洋次郎、渡辺謙、夏木マリ、山田孝之、松田龍平、松田翔太などなど。日本人の私から観たらまだステレオタイプ的な日本って感じもあったけれど、監督の日本愛は伝わりました。ごみの島が舞台なのでお世辞にもキレイだとは言えず、その点が微妙だったけれど。

このアニメはストップモーションアニメと呼ぶらしく、一コマずつ動かしては連続した動きを出していて、その分大変な労力がかかっただろうことが容易に想像できます。良く作ったね!という感じ。naonaoお勧め度★★★★