韓国ドラマ「おつかれさま」(When Life Gives You Tangerines)を観ました。

2025年の作品。IMDb評価は9・3。IMDb評価は時間が経つにつれ若干変わりますが、今現在の評価は「愛の不時着」8・7、「ソンジェ背負って走れ」や「哲仁王后(チョルインワンフ)」8・6、「輝くウォーターメロン」8・9ですが、このドラマは驚異の9・3をたたき出しています。IMDb評価9・3も出してる韓国ドラマって一体何?と思い観始めました。結果、毎回毎回、涙、涙で観るのに体力を使いました。およそ1960年代頃から今に至る済州島と釜山を舞台にした家族の物語で、NHKの朝ドラの「カムカムエヴリバディ」みたいな親から子供、またその孫へと連なる三世代を描く物語。演じるのは人気と実力も備えてるIUとパク・ボゴムで(年取ってからはムン・ソリとパク・ヘジュンが演じてる)済州島に生まれ育ったエスン(IU)とグァンシク(パク・ボゴム)の二人が軸。IUは彼らの娘役も演じ一人二役で、2025年の百想芸術大賞で最優秀演技賞(女性)にノミネートされてますが、一番受賞に近いのではないかなあと思える抜群の演技力でした(他にも母役のヨム・ヘランがうまかった。作品賞も期待できるけど、このドラマの他「ソンジェ背負って走れ」からのたくさんのノミネートもあり、このドラマも好きだったのでどちらがより多くの賞を獲るのか5月5日の百想芸術大賞発表も楽しみです)何しろエスンが結構激しく泣く場面が多かったです。迫真の演技だったので観ているこちらも良く泣けた。泣きたい人はこのドラマはお勧めです。

ストーリーは、母(ヨム・ヘラン)が再婚しその母は亡くなってしまう。義父(オ・ジョンセ)と住み義妹の面倒を見ながらキャベツ作りをしているエスン(IU)。幼馴染のグァンシク(パク・ボゴム)がエスンをずっと好きで、行き場を失っているエスンと共に釜山に駆け落ちをし、持ち出した貴金属の入ったカバンを泊まった宿屋の人に盗まれてしまう。エスンは貧しさのために進学を断念。本当は詩人になりたかった。それでグァンシクとは結婚をしないと宣言し、金持ちのサンギルと見合いをするが、土壇場でグァンシクを呼びグァンシクは帰るフェリーから海へ飛び込みエスンの元へ。二人は結婚することになる。エスンはグァンシクの母に歓迎されていず「グァンシクの夢があなたのせいで奪われる。邪魔しないで欲しい」とまで言われていたのに結婚したので余計に嫁いびりされていた。結婚して二人にはすぐ女の子クムミョン(IU)が生まれる。義母は男の子を産めとエスンに3000回もお祈りをさせ変な祈祷までする。三輪車に女の子が乗ることまで反対する義母。嫁いびりに気付きグァンシクは家を出ることを決意。三人で生活を始める。
かつてエスンが見合いをしたサンギルの下で船乗りとして働き始めたグァンシクは、指を怪我したが稼ぎたいために黙って働きすぐに医者に行かなかったため後々まで指が曲がらなくなった。サンギルの意地悪もあった。エスンは祖母の元に行き、資金をもらいグァンシクの船を買いグァンシクは船長となり稼ぎ、かつてエスンが母と暮らしていた家を買い戻す。その頃長男が生まれる。また次男も生まれるが次男は3歳くらいで亡くなってしまう。

1987年のソウルオリンピック前年に済州島の道の整備のために立ち退きなどさせられる。その頃漁村組合長に立候補したエスンは見事組合長となる。「30年かけてやっと長になれた」と嬉しさを隠せないエスン。エスンの娘クムミョン(IU)はソウルに出て大学生となっていた。家庭教師で雇われた先に替え玉受験を頼まれ断ると、ダイヤモンドの指輪を盗まれたと疑われる。しかし家庭教師先のお手伝いさんがクムミョンの父と母に若いころ釜山の宿で助けてもらったことを覚えていてクムミョンを助けた。クムミョンは日本留学を夢見ていたが、それを知った両親は家を売り資金を作りクムミョンの願いを叶えさせる。学ぶことのできなかった母エスンは大喜びし、クムミョンは両親の愛情を知り大泣きする。
日本から戻ったクムミョンは映画館で働き始めそこで映画の看板を描いているチョンソプ(キム・ソンホ)と知り合う。クンミョンは一酸化中毒で意識を無くした時、母のエスンが夢を見てちょうど彼女を訪ねて救った。エスンが小さな時に誘拐されそうになったのをエスンの母によって助けられたのと一緒だった。 クムミョンには7年もつき合った兵士のヨンボム(イ・ジュニョン)と言う恋人がいたがヨンボムの母に「家柄の違い」を指摘され大反対される。結婚まで約束して両家の顔合わせもしていたのに、2人は泣く泣く別れることになった。後にクムミョンは兵役を終えたチョンソプに再会。クムミョンはリストラされ偶然通りかかった昔自分がバイトしていた映画館を目にして映画館に入った。チョンソプはずっとクムミョンが好きで、バスに乗ってる彼女を見つけてかつて追いかけたが追いつかなかった。しかし映画館に通いつめやっと彼女を見つけ、バスに乗り込む彼女に追いつく。二人は付き合い結婚する。「リストラされず、映画館の前を通らずにいたら永遠チョンソプには会えなかったかもしれない」とクムミョンは言った。式には昔の恋人のヨンボムもクムミョンの花嫁姿を遠くから見に来ていた。式当日、父のグァンシクは娘のクムミョンに「嫌なことがあったらいつでも戻ってくるように。何でも好きなことを、やりたいことをするように。父さんはいつもここにいるから」と言うとヴァージンロードでクムミョンは大泣きする。式の最中父もまたずっと涙を流し他の人から冷やかされる。


クムミョンの弟のウンミョンは兵役を終え戻ると、サンギルの娘も一緒に連れて来た。サンギルの娘は妊娠しており、二人は結婚しエスンとグァンシクと共に住むことになった。ウンミョンは友人と一緒にやっていた質屋がつぶれ友人が金品持って逃走したため、ウンミョンが警察に連行される。父グァンシクは自分の船を手放し金に換え、ウンミョンを出所させた。出所したウンミョンはどこにも雇ってもらえないので、夜遅く餅売りをするため街中を歩き回る。父がサンギルを介してお金を払い、色んな家の人にお金を配ってもらってその餅を買ってもらっていた。その人たちが口々に「父さんを大切にするように」と言う。ウンミョンは父のしてくれたことを知り大泣き。そして大金のために大型船に乗り込もうとするが両親が彼を連れ戻す。騙されて命を落としかねないと両親はわかっていたからだ。
クムミョンは難産の末女の子を出産。母が自分を18歳で産んでくれたことに涙する。キャベツ畑を売って開発地に飲食店を開いた父グァンシクだったが、それは詐欺だった。クムミョンが借金をしてくれたため店を手放さなくて済み、父グァンシクが昔助けた女優が店に来て店は大繁盛する。ウンミョンの前科がつかないようにサンギルが義息のために警察に賄賂を贈る。またウンミョンの逃亡してた友人も捕まり、金品も戻る。父母に健診を受けさせるクムミョンだが、父に血液のガンが見つかる。父はクムミョンに「自分が亡き後母のことをよろしく」「その時が来たら必要以上に泣かないで」と言って亡くなる。昔クムミョンが父に仕送っていたお金は父がそのまま預金として積み立て残しているのを見て、クムミョンは涙する。クムミョンは「誰でもどこでも勉強したい人が勉強できる」環境を整え、ネットを使ったビジネスを展開。テレビでそれを話す。母エスンは詩を書き溜め、70歳にして詩集を出す。編集者(ヨム・ヘラン)はエスンの母の生まれ変わりのような人だった…。

感情がむき出しで喜怒哀楽が激しく、いかにも韓国ドラマらしいドラマでした。親の愛には特に泣かされた。また映画館の看板が「ゴースト」でライチャス・ブラザーズのUnchained Melodyが流れたり、劇場でチョンソプの母が観ていた映画が「ニュー・シネマ・パラダイス」でその映像と音楽が流れ、後にチョンソプとクムミョンが観ていた映画もまた「ニュー・シネマ・パラダイス」でその映像と音楽に懐かしさでいっぱいでした。その時代ごとに、1988年の盧泰愚大統領のニュースやオリンピックのニュース、映画「ボディガード」の看板やらクリントン大統領の映像(クリントン=ルインスキースキャンダルを暗示?)、ダイアナ妃の死亡記事やら1997年のアジア通貨危機、2002年のワールドカップの映像などちらりと見せていくのも懐かしかったです。最終回にはこの時代には関係ないけど「雨に歌えば」「イエスタディ」なんかも出てきました。
ヨム・エランのエスンの母役が時代がそうであったかもしれないけれど、貧乏暇なしでいつもいつも働いている。そして娘のエスンには精一杯の愛情を注ぎ育てる。娘エスンは詩人になることを諦め、金持ちとは結婚せず好きだった貧しいグァンシクと結婚した人生だったけれど、子育てを終えると詩を本にし、自分の夢を実現する。漁業組合長になったときも女の子だから、金持ちではないから長になれなかった学生時代の夢をそこで叶えている。娘クムミョンも貧しい両親の元育ちながら、学びたい気持ちを叶えている。それをビジネスにまでしている。また父グァンシクが母エスンを一番に考えるように、エスンもまたチョンソプのようなエスンを第一に考える男性を夫にしている。その点がとっても素敵だった。親の愛が随所に出て来て泣かせる。毎回泣くので目が脹れた。私は既に両親を亡くしてしまっているけど、このドラマを観ると親孝行したくなる。「親孝行したいときには親はなし」だと改めて思った。naonaoお勧め度★★★★★👑
おまけ:クァク・ジノンが歌うName
おまけ:IUが歌うMidnight Walk




