韓国ドラマ「涙の女王」(Queen of Tears)を観ました。
(Kstyleから拝借)2024年の作品。IMDb評価は8.3。ラブロマンス。脚本がパク・ジウン。また馴染みのキム・スヒョンやキム・ジウォンが主演。脚本家のパク・ジウンは「愛の不時着」「星から来たあなた」「青い海の伝説」「プロデューサー」を書いてきた実力ある脚本家なので期待して観ました。繊細な夫婦の感情が良く描かれていて何度も泣かされ、ハラハラドキドキさせられ、笑わされと感情の起伏が激しかった。またヴィンチェンツォ役でソン・ジュンギが出てきたり、「サイコだけど大丈夫」で一緒だったオ・ジョンセが出てきたのがサプライズでした。ただ1話1時間20分~1時間50分くらいと長く、16話とはいえ普通の韓国ドラマの1.5倍~2倍の長編でした。
ヒョヌ(キム・スヒョン)はクイーンズ百貨店の令嬢へイン(キム・ジウォン)と大恋愛の末結婚するが、3年も時が経つと、友人の離婚専門の弁護士の助けを借りて離婚する計画を立て始める。しかしへインがガンに侵され余命いくばくもないことがわかると、財産が自分のものになるかもしれないと考え直しヒョヌはへインと仲直りをしようと行動を始める。そこへ登場してきたのがウンソン(パク・ソンフン)。彼はウォール街のアナリストでへインと大学が一緒でずっとへインのことが好きだった。ヒョヌはへインにずっと演技で気遣って来たのにいつしかへインが好きになり、ウンソンの出現によって焼きもちまで焼くようになる…。

ドラマは今と昔を織り交ぜながら進行します。その編集力が秀逸。最後の短いエピローグがこれまたにんまりしてしまう感じで楽しかった。小学生くらいの時に海に行っていたヒョヌがおぼれたへインを救っていたことが後で写真によりわかったり、高校生の時にへインが落としたiPodをヒョヌが一目惚れした女性のものだと大切にしていたり(それを後からへインも見つけてあの時の彼はヒョヌだったと認識)、バスに乗るヒョヌをへインが初恋の人だと思い車で尾行したり、葉っぱが家の中にまで落ちていたのはヒョヌがへインとの恋占いをしたものであったり、生命線が短いとガッカリしていたヘインの生命線を車で寝ている間にヒョヌが長く描き加えたり…と。この小さなエピソードの数々が楽しかった。またへインがガンのためにドイツへ行き、彼女を追ってヒョヌもドイツへ行き、橋に新婚旅行の時に鍵をかけたものを後からヒョヌが見つけたり、四葉のクローバーを最後にヒョヌが全部買いしめ幸せ絶頂になるかと思わせて、ヒョヌが離婚届けを書いていたことをへインが母からのメールで知って、二人のラブラブな感じが一気に急落しどん底へ。それは二人が通りを挟んで信号待ちをしている間に起きた出来事だった。またヘインが手術を受ける前に記憶が残っている状態で書いた手帳が、ウンソンにより燃やされてしまったかと思いきや、残っていて病院から送られヘインが読むと、ヒョヌこそが愛していた人だとわかりお互いが会うために走り寄る直前、道の両側で信号待ちしている間、へインは拉致されヒョヌは車にはねられという急展開。道の両側に二人が立っている時は幸せ絶頂だったのに、信号が変わると不幸へと突き落とされる。その変わりようがこれぞ韓国ドラマって感じでした。ドラマ「あなたが眠っている間に」でも道の両端にいる二人が、信号変わると一気にどん底に追いやられるシーンがあったなあと思い出しました。
韓国ドラマは財閥を扱うのが好きだし、過去に本人同士が知らないところで実は関わっていたというのが好き。このドラマもその例に洩れません。韓国あるあるがたくさん出てくるとちょっとどこかで醒めてしまっているのだけれど、それでもやっぱりうまいなあと感心してしまう。どこかで見たような設定のシーンにちょっと飽きてると思いながらも、観始めるとついつい夢中になってしまう。
また相変わらずキム・スヒョンの演技力には脱帽だった。ドラマの3分の1くらいはお互いがよりを戻す場面でトキメキやドキドキみたいなものが満載で、キム・スヒョンに胸キュンの連続だった。ここぞという時にへインの前にヒョヌが現れてくれ(へインがガンで頭がクラクラして周りの様子が一変することがたくさんあり、それも病気だったらたぶんそう見えるのだろうなあと思わせてくれる映像で良かった。顔がわからなくなる場面なんかも同様)ヒョヌがへインを窮地から常に救ってくれるので、ヘインは少しずつヒョヌを好きになる。ヒョヌも好きなふりをしていたのに、本気でヘインを好きになっていく。そして何と言ってもキム・スヒョンの泣きのシーンが今回たくさん入っていて、確か「太陽を抱く月」でも王様の役なのにたくさん泣いててその頃から「泣きの天才」と言われているけれど、本当にこの人は泣きの演技がピカイチだと今更ながら思いました。丁度1988年生まれの韓国男優の記事でキム・スヒョン、パク・ソジュン、チョン・へイン、イム・シワン、テギョン(2PM)の名前が出ていたのですが、油が乗った役者さんがいる1988年なのかもと思いました(ちなみに中国俳優でも1988年生まれはレオ・ローやチュー・イーロンがいる)それと相手役のキム・ジウォン。気の強い役がとっても良く似合う。「相続者たち」「サム、マイウェイ」「都会の男女の恋愛法」「太陽の末裔」でも気が強いしっかりした役で、彼女もいいドラマに出ているかもと思いました。

ドラマの内容に戻ると、ウンソンが出てくると会社を乗っ取り、好きなへインと結ばれたいがためにヒョヌを殺そうとまでし、ヒョヌは怪我を負うし、警察に捕まり刑務所に入ることにまでなる。全てウンソンの陰謀だった。またウンソンの母(イ・ミスク)も会社の会長の後妻に入っていて会長に毒を盛って半殺しにして入院させ、自分が会社の実権を握ろうとしていた。しかも昔へインの兄が海で亡くなったのもこのウンソンの母の仕業であったことが最後に明るみに出る。へインの弟(クァク・ドンヨン)の嫁もウンソンと手を組み悪の道へと走っていたが、最後はへインの弟の優しさにほだされ、彼の元に戻るのでした。
サスペンスも織り込み、緊張感が走った。最後はすべてを盗撮していたウンソンのビデオによってウンソンの母の悪事もバレ、ウンソンも亡くなったし悪者は成敗されてすべてはハッピーエンド。二人がよりを戻し、子供が生まれ時が流れ、年取ったヒョヌが亡くなったへインの墓参りをしている場面が短い尺の中で映し出されました。
「サイコだけど大丈夫」のオ・ジョンセ、「星から来たあなた」のナ・ヨンヒ、「ザ・グローリー」のパク・ソンフン、「ヴィンチェンツォ」のソン・ジュンギとクァク・ドンヨン、「夫婦の世界」のキム・ヨンミン、「ラブレイン」のイ・ミスクとチョン・ジニョンなど知ってる顔もたくさん出てました。「愛の不時着」を抜く人気で高視聴率だったというこのドラマ。たぶん役者人気とこの脚本家人気のお陰かもしれないけれど、「愛の不時着」同様良く練られた、計算されたドラマだった。本当に良くできている。それが時々鼻につくこともあるのだけれど、やっぱり韓国ドラマ凄いよ!と思ってしまう。このドラマもそんな作品でした。naonaoお勧め度★★★★★![[王冠]](https://blog.seesaa.jp/images_e/191.gif)
おまけ:ドラマの中で使われたCrushのlove You With All My Heart





