アンデス、ふたりぼっち

ペルー映画「アンデス、ふたりぼっち」(Wiñaypacha) (Eternity)を観ました。


アンデス、ふたりぼっち

アンデス、ふたりぼっち



  • 出版社/メーカー:

  • 発売日: 2023/11/25

  • メディア: Prime Video









2017年の作品。IMDb評価は7・6。ペルーやボリビアで使われてるアイマラ語による初の映画。監督はペルーのプーノ出身、自らもアイマラ語をしゃべる監督だが、2作目の長編映画を撮影中34歳の若さで亡くなったとか。初めてのペルー映画でしたが、自分のペルー旅行をあれこれ思い出してました。

老夫婦が標高高いアンデスで住む。石造りの家。緑の草原の中に石や岩の白い部分がむき出しになっていて、山々が近い。青い空に雲。リャマと羊を飼っている。息子は都に出て戻ってこない。息子の帰りをひたすら願う妻。ローズマリーの日はお祈り。大地の神に祈る。お香を焚く。外で食事。外で織物作り。外で風を待ってもみ殻飛ばし。外で藁を叩き、屋根に登って雨漏りする藁ぶき屋根を直す。パチャクティの祝宴のために聖なる丘へ。新年のお祈りをする。今年の運勢を観るためコカの葉で占う。 マッチが無くなり村に買い出しに行く夫。でも体力無くて途中で倒れ、それを夢を見て察知した妻が迎えに行き一緒に戻る。村には行けなかったのでマッチが底をつく。留守中羊たちは全部狼に食べられていた。羊を埋葬し意気消沈する二人。火種が絶えないように一日中火をつけていたら今度は火事になり、家は全部燃えた。幸い隣にもうひとつ石造りの家があったのでそちらに映った模様。食糧が無くなりお腹空いて残っているコカの葉を探す妻。夫は具合悪くて妻は薬を作り飲ませるが、夫は亡くなってしまう。残された妻は身支度し、村へと降りていくのだった…。

ペルーでのことを色々思い出した。コカのお茶は毎日飲んでた。コカの葉で占いをしてもらったと会った旅行者が言っていた。私はわざわざ行って占ってはもらわなかったけれど。オリャイタイタンボの遺跡の村で、アメリカから来た日本人の女の子がペルー人の彼の実家に出入りしていて、私は声を掛けられ一緒にそのペルー人のお宅に出入りしてました。よくご飯をご馳走になっていた。そのお宅も石造りの家。ねずみの大きなものを飼っていて歓迎の意味で、ご馳走にもなりました。また羊をさばきご馳走してくれた。コーラばかり飲んでたらお腹壊し、近くの草を取って煎じて飲ませてくれたら治った。後から聞いたらそれはカモミールだった。地元の人は薬になる草をちゃんと知っている。 ちょうど新年だったので村を挙げてのトロ(闘牛)も観れ、ボーリングみたいな余興も観れた。マリア様を年に一度外に出す祭りもあり、お神輿も出てた。その家はケチュア語を話していたけれど、この映画のアイマラ語はボリビア国境のこの映画監督出身のプーノ辺りで話しているみたい(調べてました)。アイマラ語はわからないけど、ケチュア語は日本語と似てる発音の単語があると、現地で聞いた。例えば雨が降るはパラパラというなど。

この映画に出てくる風景はペルーで遺跡巡りしているときに見たまさにその風景。標高高くて空が近くて紫外線が強かった。緑色の草とむき出しの岩の白が美しく、リャマやアルパカがいる風景。映画の奥さんの格好がボリビアで観た真ん丸な帽子とフレアスカートの民族衣装。プーノも行ってるけどプーノはボリビアの国境の街なので、きっと衣装もそんな感じなんだなあと納得。 火事を出してしまったけれど、家の中で煮炊きするので煙かったのを思い出す。世話になった家はまだ空調を考えてうまく煙を逃がしている感じだったけど、その人の知り合いの家というもっと山の中に入った家にも連れて行ってもらった時には、その家はもっとお粗末で家の中に煙が充満して本当に煙かった。それを思い出しました。自然の中で生きるのは過酷。本当に凄い。旅行することはできるけど、そこで生きるのは難しい。それでもこんな世界もあったよなあと思い出させてくれる。naonaoお勧め度★★★★★

おまけ:この映画のトレーラー