ブータン映画「ブータン 山の教室」(Lunana A Yak in the Classroom)を観ました。
2019年の作品。2021年上映。IMDb評価は7・5。世界中のたくさんの賞を獲ってます。標高の高い電気も通っていない僻地のルナナでの教室の話。開発途上国でよく見るキラキラした目の子供たちが映り出され、日本人と同じモンゴロイド、子供を日本に連れて来ても分からないくらい似ているブータンの子供たちが可愛らしかった。またチベット文化圏なので他のチベット文化圏と家の造りが似ているし、タルチョ(お経の書かれた旗)が峠にあり、「オムマニペメフム」と言ってお祈りしたりする姿も同じ。たくさんの歌が歌われていたけれど、その歌もチベットや中国のチベット人がいるところ、インドのダラムサラなどで見聞きした歌と曲調が似ていると思いました。私にとってはチベット文化圏を思い出させてくれる映画でした。
4年教師を首都のティンプーでしてきたウゲン。教師を続けていく意思がなく、近い将来オーストラリアでの歌手を夢見てる。そんな時8日かけていかないと辿り着かない電気もない僻地、ルナナでの転勤が言い渡される。2200mのティンプーから2800mのガサに着くと迎えが来てもてなしてくれる。そこからはロバに荷物を載せ、自ら歩く。トレッキング。一家族のみが住んでる3100mのコイナではその家が宿になり、その後はキャンプ。カルシャン峠5300mに着くとウゲンは全く祈りをしないが、他の人は旅の安全などの祈願を行う。捧げものがない人は石を積むのが習わしなのにウゲンはそれもしない。それまでもずっとヘッドホンで音楽を聞いていた。
村から2時間のところで村人総出でウゲンを迎えに来ていた。村には冬虫夏草を取るくらいしか収入がないとのことで是非「子供たちに知識を与えてほしい」との村長の言葉。ウゲンは「自分にはここでの暮らしは無理だ」と早々に弱音を吐いた。
子供の一人が「先生になりたい。先生は未来に触れることができるから」と言う。ヤクのフンを燃料代わりにしていて、自分でヤクのフンを回収にいくウゲン。そこでヤク使いのヤジュに会う。彼女は美しい歌声でヤクの歌を歌ってる。万物に歌を捧げているという。ヤジュはウゲンにヤクをプレゼントし、ウゲンは教室でヤクを飼い、フンをわざわざ外に拾いに行く必要がなくなった。ティンプーにいる友人に教材や子供たちの喜ぶものを買って送ってもらう。それまで生徒のノート代わりの紙が不足した時には、自分の部屋の壊れた窓をふさいでいた紙を生徒の使うノート代わりにした。冬が来る前にこの村を離れる時、生徒が手紙を渡した。セジュに「ティンプーに一緒に来ないか」と誘ったが、彼女は「ここにいつでもいる」と言って断った。村長は「世界一幸福な国なのに教育を受けたあなたがよその国に行くだなんて」と言った。ウゲンはこの村を離れ、シドニーにいた。バーでギター片手に歌を歌っていた。ビューティフル・サンデー。その後この歌を止め、ヤジュから習ったヤクの歌を歌い始める。
おばあちゃんのマニ車、峠のタルチョ、石積み、家、ヤク、人々の顔など何だかとってもチベットと一緒。歌もチベットで聞いたものと変わらない。食べてたものもモモ(餃子)のときもあった。風景も今まで観たことがあるような風景。チベット文化圏を思い出し、また旅した気分になれました。「国民総幸福」を掲げているブータンで、ブータンに住む人すべてが幸せかと言えばそうではないという話をこの映画では言っていました。こういった若者もいるに決まってる。でも異国で自国の良さを知るはずだと思いました。まさに私もそうだったので実感あります。ブータン行けるなら行ってみたいなあ。チベット人同様、日本人ととっても近い気がする。naonaoお勧め度★★★★★
おまけ:この映画のトレーラー
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