明日になれば アフガニスタン、女たちの決断

アフガニスタン、イラン、フランス合作映画「明日になれば アフガニスタン、女たちの決断」(Hava,Maryam,Ayesha)を観ました。



2019年の製作、2022年の上映。IMDb評価は6.3。アフガニスタン女性3人が直面する人生の試練を描くオムニバスドラマ。女性の地位の低さ、何もアフガニスタンに限ったことではないけれど色々考えさせられます。3人が最後に辿り着いて顔を合わせた場所は…。

ハヴァは妊婦。認知症の義母の世話をしながら家事一切を一人で担う。義父はインコを可愛がるあまり猫のトラップをそこら中にかけて、ハヴァが間違えて踏んで足を怪我をしてしまう始末。痰壷を持ってこい、母親を庭から家の中に入れろと命令ばかりで自分は何もしない。夫は電話で客を連れて戻るから食事の支度をしろという。毎回隣の男の子に買い出しを頼んでいるが、その母親はそれを快く思っていない。しかし心優しい男の子はいつでも買ってきてあげるという。客を連れ遅く戻って来た夫。食事の支度に大わらわ。義父はこちらを先にしろと言い、夫はこちらを先にしろと言う。ハヴァがお腹がおかしくなった時、夫に言っても夫は明日にしろと取り合わない。

ミリアムはテレビキャスター。モデルをやらないかと上司に声を掛けられ断る。元夫のファリッドから電話が何度も入る。家に戻ると彼から花束が届き速攻捨てる。電話を無視するが根負けして電話に出る。「しつこく電話を掛けないでほしい」とお願いする。別れた夫、愛想を尽かした夫との間に子供ができたことがわかり、ウエディングドレスを着て煙草をふかして結婚指輪を取り外す。

アイーシャ。何度も電話があって「もう終わってる」と電話口で話す。恋愛がもつれている様子。叔母が来て、叔母が連れ来た従兄との婚約のための顔合わせが始まる。相手の婚約者から金のバングルをプレゼントされ、婚約者は「婚約してくれるとは思わなかった」と言う。アイーシャはバングルを売ってお金を作り友だちと合流して母が医師だという女の子の家に行き大金を渡し、診療所に向かう。アイーシャは子供を堕ろすつもりだった。待合室には先に登場していたハヴァやミリアムもいた。

スマホでのやり取りが目立つ映画でした。変な話ですが、携帯は世界中どこでも手放せないものになっているのだなあと改めて思いました。最初のハヴァの話が一番大変そうでした。妊婦なのに誰も手を貸してくれない。またアイーシャが一人で外に出かけていきますが、アフガニスタンも他のイスラム圏で厳しい国同様、女性の一人歩き禁止なのかと思っていたのでちょっと意外でした。女性の一人歩きはもう簡単にできる時代になったのでしょうか。この映画はタリバン以前の話だからなのか?イスラム圏はそれほど回りませんでしたが、それでもトルコ、エジプト、モロッコ、マレーシア、インドのイスラム圏なんかに行きました。こういう国は比較的イスラムでも緩いため、現地女性が一人歩きしているのは普通でした。でもパキスタンだけは違う。女性に厳しく女性の一人歩きは皆無だった。外を歩きたければ父親か夫が一緒でなければいけない。女性一人で旅行してた私は目立って目立って仕方なかったです。でもその分、店でたくさんのパキスタンのおじさんたちに驕ってもらうといういい思いもしました。90年代の話なので今ではどうでしょう。少しでも女性が一人で外出できような社会に変わっていればいいなと思います。naonaoお勧め度★★★★

おまけ:この映画のトレーラー