エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス 

アメリカ映画「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」(Everything Everywhere All At Once)を観ました。


2023年の作品。IMDb評価は7.7。コメディ、SF、ファンタジー。アカデミー賞作品賞、監督賞、脚本賞、主演女優賞、助演男優賞、助演女優賞、編集賞の7部門を受賞。マルチバース(多元宇宙)の自分に気付かされ色んなバースに飛び込んではカンフーをマスターし、この宇宙を救う救世主になれと言われる女性の話。マルチバースがあったら楽しいなと思える映画でした。色んな自分が今この瞬間にも生きていると考えるだけでワクワクし、人の可能性のようなものが無限大だと思えました。かなりお茶らけた映画だったけれど、楽しく観ました。

エヴリンはいつでも忙しく口うるさい。役に立たない夫と同性愛者の娘と看病の必要な義父。家族で洗濯屋を営むが、国税庁で経費で落とせない領収書がたくさんあると文句を言われる。国税局のエレベーターで突如夫がエヴリンの耳にイヤフォンをしスマホを使って、エヴリンの過去を見せる。それは若くして将来の夫と恋に落ち、結婚し娘を授かり子育てをしてきた日々の映像だった。夫は自分は夫でなく、別の星から来たウェイモンドだと名乗る。

国税局の審査員を殴ってしまうエヴリン。彼女を庇い夫の姿をした別の男ウェイモンドが、ウエストバッグをヌンチャクのようにして振り回し警察官たちと戦う。でも警察官に捕まる。しかし娘が現れ助けてくれ、義父も現れ助けてくれる。エヴリンはその間結婚しない人生を選んでカンフーを学び、大女優になっている人生を垣間見た。また指がソーセージのように伸びて国税局の審査員の女性と一緒に暮らしている自分を垣間見る。夫の姿をしてるウェイモンドはジョブに勝つためエブリンをリクルートに来ていた。既に娘は本当の娘でなくジョブに乗っ取られ操り人形のようになっていた。義父もまた操り人形状態でエブリンの娘を殺そうとしていたため、エブリンはそれを阻止。エブリンはバースジャンプを何度もしては、色んな人生を垣間見る。ある時は盲目の歌手。ある時はピザ屋で働く外で看板を振り回す店員。または客の前で料理をショーにしているコック…。たくさんの人生がわかってくるほど今の人生に影響があり、カンフーの腕も上がっている。しかし義父の送り込んだ人たちと戦い亡くなってしまうエヴリン。そしてそれが映画の映像であって、劇場でその映画を観ている大女優になっていた別次元のエヴリンがいた。

娘とエヴリンが戦う。お互いにどこの次元にも生きている。一つの場面では離婚を迫る夫の離婚届にサインをするエヴリン。そして国税局から差し押さえられるシーンも。ある次元では娘とエヴリンは石になって雄大な眺めを観ながら会話をしてる。「人はちっぽけなものだ」と。別の次元では夫が「優しくなって」とエヴリンを抱きしめた。娘は「すべては消え去る」と言ってベーグルの世界へ入り込む。娘は母エヴリンと戦う。娘は「ただ放っておいて。一緒にいれば傷つけあうだけ」と言う。しかしエヴリンは「あなたと一緒にいたい」と娘を抱きしめた。他の次元の人たちも皆、その世界でうまくいっている様子が映し出される。現実世界の国税庁でもうまくいく感じだった…(完)

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別の次元に行くのに色んな奇妙な行動をしなければならないのが可笑しかった。マルチバースの話は本当に夢があって、このマルチバース、パラレルワールドの話は大好き。この手の話を扱ったのを観たのは、イ・ミンホ主演のドラマ「ザ・キング 永遠の君主」以来かも。

この映画は最初はB級映画と思って観ていたしお茶らけも微妙に笑えなかったけど、ストーリー自体は興味津々でした。この広い宇宙のあらゆる次元に色んな自分がいると考えたら、今ある自分もその中のひとつだけどとても愛おしいと思った。そしてそのままでいいじゃんと思えました。映画では中国語と英語が使われているのにアカデミー賞作品賞を獲ってしまうとは結構驚きました。ハリウッドも変わったのだなと思います。いくつかの映画がオマージュされ、その映画名をあげてる人もいて、私の好きな香港映画「花様年華」もこの映画の中でオマージュされてると言うシーンもあったと後で知り、後から思えば察しはつきますが全然そんなことは気づきませんでした。マルチバースで色んな経験を積んでる自分の可能性は無限大だと信じられる映画でした。naonaoお勧め度★★★★

おまけ:この映画のトレーラー

ブルータリスト

アメリカ、イギリス、ハンガリー合作映画「ブルータリスト」(Brutalist)を観ました。


2024年の作品。IMDb評価は7.3。ドラマ。アカデミー賞主演男優賞、撮影賞、作曲賞受賞。ホロコーストを逃れてアメリカに渡った建築家の半生を描く。3時間以上の映画。そのためインターミッションがある。インド映画ではよくあるインターミッションだけどハリウッド映画では珍しい。しかし意外と展開があったので長さは気にならなかった。「戦場のピアニスト」に出てたエイドリアン・ブロディが主演。

1947年ハンガリー系ユダヤ人のラスロー(エイドリアン・ブロディ)は妻エルジェーベド(フェリシティ・ジョーンズ)と姪を残し、ホロコーストを逃れ単身アメリカへ渡る。ペンシルバニアの家具屋の従弟を頼って身を寄せ、建築家のラスローは従弟の元で仕事をするが、大金持ちの息子ヘリ―から父ハリソンのために本棚や書斎を作ってほしいとの客の依頼が来る。やっと完成したが、ハリソンが気に入らないと一蹴したことで息子のヘリーは金を払わないと言ってきた。従弟は自分の妻に色目を使ったと言い出し、ラスローは従弟のところにはいられなくなった。

教会で寝泊まりしとび職で橋の工事、石炭の運び屋など様々な職をこなしていくラスロー。その時書斎を作ったハリソンがラスローに会いに来る。インタビューと共に雑誌に載ったモダンなデザインの書斎は話題となり、大きくモダンアートに囲まれての見出しが出た。ハリソンはラスローに謝り、お金を渡し、車を出すので日曜日に家に来てほしいと願い出る。ラスローはその招待に応じ、パーティに出席しもてなされる。ラスローの妻がまだ渡米してない旨を話すと、ハリソンお抱えの弁護士がそのための手続きをしてくれると約束してくれた。

ハリソンは広大な敷地内にコミュニティーセンターを作る計画で、ラスローは一任されその敷地内に住むようにとも言われる。ラスローは引き受けるが、息子のヘリーが「財政からも金を出させるからこれ以上金の話は父とするな」と言われ、そのうち図書館、体育館、祈祷室を作ることが加わり別の建築家ウッドロウも加わることになった。

1953年妻と姪を呼び寄せることができた。妻は飢餓で骨粗鬆症で車椅子だった。オックスフォード大を出たジャーナリストだった妻はハリソンにニューヨークでの記者の仕事を紹介され引き受けることに。コミュニティセンター建築は別の建築家のウッドロウが何度も変更を掛けてくるためなかなか進まず。その上ラスローは予期せぬ変更に対処するため自分の報酬から建築費を捻出するようになる。以前から鼻の痛み止めでドラッグを使っていたラスローだったが、イライラを納めるためにドラッグを多用するようになる。その頃妻もまた痛みで夜中に大声で泣き叫ぶことが起きる。

その後ラスローはハリソンとの関わりを捨て企業で働き始める。姪は結婚し夫と共にエルサレムに移住をすると話をする。「コミュニティセンターの建築を再開するから」とハリソンが何年かぶりにラスローを訪ねてきて、ラスローはまたもその話に乗る。ラスローは知り合いのイタリア人を訪ね、採掘場でハリソンに白い石を見せる。ドラッグをしているラスローの姿を見つけ、ハリソンは非難をする。

妻がまた痛みを訴え夜中に泣き叫ぶ。見かねたラスローは隠してあったドラッグを妻に打ってあげる。オーバードーシスで妻は泡を吹いて倒れ、病院へ連れていく。妻は「祖国へ帰りたい」と言う。それから何日かして妻は一人でハリソンの屋敷へ。夕食時だった。「お父様は強姦魔です」とヘリーに向かって叫んだ。そこにいたハリソンは姿を消し、ヘリーたちは探し回った。

1980年ラスローの展示会が行われたいた。既に車椅子のラスロー。未完成の建物は強制収容所のことを思い出して設計をしていたことを皆の前で明かした(完)

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ブルータリストとは打ちっ放しコンクリートなど素材をいかした建築様式のことらしい。無骨な印象が特徴でモダニズム建築の一種とのこと。主人公と姪、妻の手紙が時に読まれて話が進行。楽しいシーンがあまりなく、重苦しかった。ラースローは実在するのか調べたら存在せず、モデルとなった建築家の名前はありました。ホロコーストでアメリカに渡った人々の苦労が計り知れない。それでもまだ手に職のあったラースローたちは恵まれていたと思うけれど、ドラッグをせずにいられないラースローや骨粗鬆になってレイプされてた妻、言葉をあまり発しない姪などその闇が暗い影を落としていた。naonaoお勧め度★★★★

おまけ:この映画のトレーラー

アノーラ

アメリカ映画「アノーラ」(Anora)を観ました。


2024年の作品。IMDb評価は7.4。ドラマ、ラブロマンス。アカデミー賞作品賞、監督賞、主演女優賞、脚本賞、編集賞受賞。ショーン・ベイカー監督は、脚本、編集、製作も担い、アカデミー賞史上初の単一作品で最多4つのオスカーを獲得した。ストリップバーで働く女性をロシアの御曹司が7日間彼女にする契約をし勢いで結婚するも、ロシアから結婚を破棄させる人が送り込まれごたごたする話。繰り返されるセックスシーンが強烈で刺激が強かった。時に辟易した。これがアカデミー賞作品賞を取ったのかとちょっとびっくりした。

ストリップバーで働くアノーラ(マイキー・マディソン)。店には個室があり一対一で裸のダンサーの踊りを間近に観られる。イヴァン(マーク・エイテンシュテイン)と言うロシアの御曹司がやってきて、アノーラを気に入り出張はあるのかと聞く。アノーラはイヴァンの豪邸に呼ばれ、7日間1万5千ドルの契約で彼女になる。ヤクとセックスとバカ騒ぎの日々。ノリで結婚することになり、ラスベガスで結婚する。アノーラは店を辞め、豪邸でイヴァンと共に暮らし始める。

ロシアでは財閥の御曹司が娼婦と結婚したと言う記事が大きく出て、親が部下のイゴールたちをニューヨークのイヴァンのいる豪邸に派遣してきた。その後も6才からイヴァンの面倒を見て来たと言うトロスが派遣される。イヴァンは逃げアノーラだけが捕まり、アノーラは結婚を無効にしたら1万ドル払うと言われる。

ロシアから派遣された男3人とアノーラがイヴァンを探しまくる。電話しても繋がらず、イヴァンのいそうな店を回る。かつてアノーラがいた店にイヴァンがいるが、イヴァンはベロベロに酔っていて、アノーラは話をしたいが全く話にならない。車にイヴァンを乗せ、皆で裁判所に向かいイヴァンの父の弁護士が待ち構えて婚姻の無効をする手はずだったが、ラスベガスの婚姻無効はニューヨークでは出来ないことがわかり、そこからまた車でラスベガスへ向かう。その途中イヴァンの両親も合流する。

イヴァンは酔いが醒め「もちろん離婚する」と言い出す。アノーラは車から飛行機に乗り換えるのを拒否し、「このバカ息子」「ヘタレだから謝れないのか」とイヴァンに罵詈雑言を浴びせる。結局ラスベガスに行って結婚は無効になる。

帰りはロシアから来た部下のイゴールが家までアノーラを送る。アノーラは自分の名前を嫌い周りにアニと呼ばせていたが、イゴールは「(ザクロ、光、明るいの意味のある)アノーラの方がいい」と言い、手切れ金の銀行振り込みがなされた後、アノーラの指から奪い取った結婚指輪をそっとアノーラに返した。車の中でアノーラはイゴールに自分の体を差し出し、その後思いっきりアノーラは泣いた(完)

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シンデレラストーリーと思いきやそうはならなかった。結構リアルすぎる。セックスシーンが過激。R18指定でした。余り上品とは言えず、観なくても良かったかもなあと思った。あまり気分いい映画でなかったから。主演の女優さんの体当たり演技は凄ったけれど。naonaoお勧め度★★★

おまけ:この映画のトレーラー

ストリート・オブ・マイライフ~私の若草物語

アメリカ映画「ストリート・オブ・マイライフ~私の若草物語」(Little Women)を観ました。


2019年の作品。IMDb評価は7・8。オルコットの自伝的小説「若草物語」の映画化。知っている馴染みの役者がたくさん演じていて、これまた馴染みの話なので観ました。知っている話だとそれなりに心地よく安心して見ていられます。そしてよくできていました。この映画はあちこち現在と過去が混ざって進行するけれど、その見せ方がうまかった。そしてそうだった、そうだったとストーリーがとっても懐かしく感じられました。また同じ19世紀後半が舞台の「大草原の小さな家」とか「赤毛のアン」をも思い出させる好きな世界でした。

おおまかなあらすじは…。
南北戦争中、父が従軍中で不在。父の帰りを待ちながらつつましく倹約しながら母と4姉妹の一家が暮らしている。主役は次女のジョー(シアーシャ・ローナン)。物書きになるのが夢でいつも物を書いている。近くの家のローレンス家のローリー(ティモシー・シャラメ)と親しくなり、ローリーからプロポーズを受けるも断わる。ジョーはその後ニューヨークに作家修行に出かける。ジョーは、2度目の猩紅熱に罹って心臓を患い具合の悪くなっている三女のベスを、海岸のある場所に連れ出し看病。しかしベスは亡くなってしまう。ジョーはローリーを突っぱねたが、今なら彼のプロポーズを受け入れられると思って手紙を書く。しかしその頃四女のエイミー(フローレンス・ピュー)が叔母(メリル・ストリープ)とヨーロッパ旅行中で、エイミーはローリーと結婚したと報告を受けて手紙を破る(そこがいつも泣ける)

長女のメグ(エマ・ワトソン)は貧しい家庭教師の夫と結婚し子供に恵まれている。次女のジョー(シアーシャ・ローナン)はニューヨークで会ったベア先生が自分の家に寄ったとき、周りからはやし立てられ一緒になることに。またその後叔母の残した屋敷を学校にする。ベスはピアノが上手で、生前はローレンス家の家のピアノを弾きに行くようになり、ローレンス家のローリーの祖父との交流をしていた。またエイミーは画家になることを諦め、金持ちのフレッドのプロポーズを断わって叔母とヨーロッパへ行き、ローリーと旅先で再会して電撃結婚し今は子供を授かった。父もクリスマスに軍から戻った…。

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語

この時代女性が働くことは大変なことだと思いますが、ジョーは物書きで成功。絶対しないと一時思っていた結婚もします。いつの時代も女性は結婚とキャリアで悩み葛藤してきました。小説でもこの映画でもジョーが生き生きとして元気をもらえます。シアーシャ・ローナン演じるジョーもとっても良かった。彼女は本当にうまい。またこの映画は役者が揃っていて皆がそれぞれ良かったです。

「赤毛のアン」の舞台はカナダのプリンス・エドワード島で、「大草原の小さな家」はアメリカ西部(ミネソタ州のウォールナットグローブ中心にカンザス州、ウィスコンシン州、ネブラスカ州)、この「若草物語」はアメリカ東部マサチューセッツ州のコンコードが舞台。時代が19世紀後半と共通しているので長いドレスを着ていて、交通手段は馬車で、流行り病は猩紅熱。共通するこの時代の雰囲気とこの3つのお話も大好きなので、この映画はかなり満足しました。クリスマスの暖かい雰囲気のシーンやスケート、暖炉などまさにこの今観るにもお勧めです。naonaoお勧め度★★★★★

おまけ:この映画のトレーラー

Back to Black エイミーのすべて

アメリカ映画「Back to Black エイミーのすべて」(Back to Black)を観ました。


2024年の作品。IMDb評価は6.3。グラミー賞5部門の受賞をした歌姫エイミー・ワインハウスが、失恋、薬物、アルコールにより27歳という若さで亡くなってしまう半生を描く。エイミーを演じたマリサ・アベラが素晴らしかった。歌声がエイミーのように力強くて聞き惚れた。彼女のヒット曲と彼女の人生がリンクし、彼女の歌が彼女の人生そのものなのだと知りました。ステージ上のパフォーマンスシーンもたくさんあるので、ちょっとしたライブを観てる感覚にもなり楽しかったです。余りにも若い死でこれだけ才能のある彼女の死が残念です。

両親は離婚しているが、父にも母にもそして祖母にも支えられて生きているエイミー。レコード会社と契約するもスタッフと揉めて会社を飛び出す。バーで知り合った男性ブレイクと意気投合し恋に落ちる。2人ともタトゥー好きで、ブレイクはコカイン、エイミーは大麻が好きだった。ブレイクはエイミーの家を訪ね部屋で常習のコカインを吸う。動物園にデートに行き、タトゥー店で「私はブレイクのもの」とエイミーは胸元にタトゥーを入れた。クラブで歌うエイミー。しかしブレイクが最後までエイミーの歌を聴かずに外に出てしまったため、エイミーは彼を追って文句を言い暴力を振るってけんかになる。ブレイクはこれ以上はつき合えないと別れ話を切り出した。

スタッフが酒の飲み過ぎでおかしくなっているエイミーを心配してリハビリを受けるように勧めるが、彼女はそれを断わった。困りごとがあるといつも祖母の元に行き話をした。祖母はネックレスをプレゼントしたが、しばらくすると祖母は亡くなり、エイミーは身体に祖母の名前、シンシアをタトゥーで刻んだ。パパラッチが相変わらず追ってきて、エイミーの酒浸りの日々は続く。

ブレイクに呼びかけるように歌を書き、「戻って来て」と歌うと、ブレイクは連絡をしてくる。エイミーは喜びブレイクに「私は歌うためだけに生まれたわけでない。結婚したいしママになりたい」と話した。そして二人きりで結婚する。その後もマスコミに追われる日々。そしてブレイクはパブで人を殴り怪我をさせた暴行罪で逮捕される。刑務所に面会に行ったエイミーにブレイクは、エイミーが死にかけたニュースを聞き、マスコミがすべてブレイクのせいだと言っていること、自分がアルコールと薬物依存症でエイミーも同様なこと、そしてもう別れよう、普通に生きようと告げた。エイミーは自分がアルコールと薬物依存症であることを認め、リハビリ施設に行くことを決めた。

2008年グラミー賞の発表があり、エイミーは5部門で受賞。すぐ後にマスコミの人からブレイクと恋人の間に子供ができたことをエイミーは聞かされる。その後お酒も断ち立ち直っているかのように思えたエイミーだったが、2011年7月に急性アルコール中毒でエイミーは亡くなる。27歳の生涯を閉じた。

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タトゥーに酒に薬物、独特なヘアスタイルに衣装。素晴らしい楽曲と歌声。当時あまり洋楽を聴かなくなった私でも彼女の曲は何曲か知っていました。今聴いても決して褪せることのない魅力的な楽曲だと改めて思いました。27歳という若さで逝ってしまった彼女が27クラブ(The 27 Club)の一人であることを、藤井風のインタビューで少し前に知りました。

27クラブとは才能あるミュージシャンやアーティストたちが27歳で燃え尽きて亡くなってしまうそのメンバー、グループを指します。エイミー・ワインハウスの他にもジミ・ヘンドリックスやジャニス・ジョプリン、ブライアン・ジョーンズ、ジム・モリソン、カート・コバーンなど60人近くいるとのこと。

藤井風がイギリスメディアのインタビューで「Prema」のアルバムのことを話し「ロンドン公演でエイミー・ワインハウスの「Love Is A Losing Game」をカバーした」「アルバムがリリースされるまでは(実際は28歳になっていても)27歳と言っていた」「3枚目のこのアルバムの曲を9曲にして、9曲入りのアルバム3枚だと27曲になる」「もしこのアルバムが最後のアルバムになるのならと考えながら作った」「このアルバムを作るのは2年や3年でなく27年かかった気がした」と語ってました。藤井風が27という数字にこだわったのは、このエイミー・ワインハウスが亡くなった27歳、27クラブを意識していると知りました。藤井風のファンからは「28歳になれて良かったね」という祝福のコメントが殺到。この映画は私にとってタイムリーでした。

エイミー・ワインハウスは実生活で得たものを歌にしていたので彼女の生き方と楽曲が直接リンクしていた。だから酒も薬物も失恋もそのどれが欠けても彼女の楽曲は生まれなかったにちがいない。27歳の死はあまりにも若かったけれど、この生き方だからこの楽曲が書けたのだとも言える。残念だけど仕方がない。naonaoお勧め度★★★★

おまけ1:この映画のトレーラー

おまけ2:エイミー・ワインハウスのLove is A Losing Game