アメリカ映画「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」(Everything Everywhere All At Once)を観ました。

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(字幕/吹替) - ダニエル・クワン, ダニエル・シャイナート, ダニエル・クワン, ダニエル・シャイナート, ミシェル・ヨー, ステファニー・スー, キー・ホイ・クァン, ジェイミー・リー・カーティス, ジェームズ・ホン, ハリー・シャム・Jr.
2023年の作品。IMDb評価は7.7。コメディ、SF、ファンタジー。アカデミー賞作品賞、監督賞、脚本賞、主演女優賞、助演男優賞、助演女優賞、編集賞の7部門を受賞。マルチバース(多元宇宙)の自分に気付かされ色んなバースに飛び込んではカンフーをマスターし、この宇宙を救う救世主になれと言われる女性の話。マルチバースがあったら楽しいなと思える映画でした。色んな自分が今この瞬間にも生きていると考えるだけでワクワクし、人の可能性のようなものが無限大だと思えました。かなりお茶らけた映画だったけれど、楽しく観ました。
エヴリンはいつでも忙しく口うるさい。役に立たない夫と同性愛者の娘と看病の必要な義父。家族で洗濯屋を営むが、国税庁で経費で落とせない領収書がたくさんあると文句を言われる。国税局のエレベーターで突如夫がエヴリンの耳にイヤフォンをしスマホを使って、エヴリンの過去を見せる。それは若くして将来の夫と恋に落ち、結婚し娘を授かり子育てをしてきた日々の映像だった。夫は自分は夫でなく、別の星から来たウェイモンドだと名乗る。
国税局の審査員を殴ってしまうエヴリン。彼女を庇い夫の姿をした別の男ウェイモンドが、ウエストバッグをヌンチャクのようにして振り回し警察官たちと戦う。でも警察官に捕まる。しかし娘が現れ助けてくれ、義父も現れ助けてくれる。エヴリンはその間結婚しない人生を選んでカンフーを学び、大女優になっている人生を垣間見た。また指がソーセージのように伸びて国税局の審査員の女性と一緒に暮らしている自分を垣間見る。夫の姿をしてるウェイモンドはジョブに勝つためエブリンをリクルートに来ていた。既に娘は本当の娘でなくジョブに乗っ取られ操り人形のようになっていた。義父もまた操り人形状態でエブリンの娘を殺そうとしていたため、エブリンはそれを阻止。エブリンはバースジャンプを何度もしては、色んな人生を垣間見る。ある時は盲目の歌手。ある時はピザ屋で働く外で看板を振り回す店員。または客の前で料理をショーにしているコック…。たくさんの人生がわかってくるほど今の人生に影響があり、カンフーの腕も上がっている。しかし義父の送り込んだ人たちと戦い亡くなってしまうエヴリン。そしてそれが映画の映像であって、劇場でその映画を観ている大女優になっていた別次元のエヴリンがいた。
娘とエヴリンが戦う。お互いにどこの次元にも生きている。一つの場面では離婚を迫る夫の離婚届にサインをするエヴリン。そして国税局から差し押さえられるシーンも。ある次元では娘とエヴリンは石になって雄大な眺めを観ながら会話をしてる。「人はちっぽけなものだ」と。別の次元では夫が「優しくなって」とエヴリンを抱きしめた。娘は「すべては消え去る」と言ってベーグルの世界へ入り込む。娘は母エヴリンと戦う。娘は「ただ放っておいて。一緒にいれば傷つけあうだけ」と言う。しかしエヴリンは「あなたと一緒にいたい」と娘を抱きしめた。他の次元の人たちも皆、その世界でうまくいっている様子が映し出される。現実世界の国税庁でもうまくいく感じだった…(完)

別の次元に行くのに色んな奇妙な行動をしなければならないのが可笑しかった。マルチバースの話は本当に夢があって、このマルチバース、パラレルワールドの話は大好き。この手の話を扱ったのを観たのは、イ・ミンホ主演のドラマ「ザ・キング 永遠の君主」以来かも。
この映画は最初はB級映画と思って観ていたしお茶らけも微妙に笑えなかったけど、ストーリー自体は興味津々でした。この広い宇宙のあらゆる次元に色んな自分がいると考えたら、今ある自分もその中のひとつだけどとても愛おしいと思った。そしてそのままでいいじゃんと思えました。映画では中国語と英語が使われているのにアカデミー賞作品賞を獲ってしまうとは結構驚きました。ハリウッドも変わったのだなと思います。いくつかの映画がオマージュされ、その映画名をあげてる人もいて、私の好きな香港映画「花様年華」もこの映画の中でオマージュされてると言うシーンもあったと後で知り、後から思えば察しはつきますが全然そんなことは気づきませんでした。マルチバースで色んな経験を積んでる自分の可能性は無限大だと信じられる映画でした。naonaoお勧め度★★★★
おまけ:この映画のトレーラー







