日本映画「4月になれば彼女は」を観ました。
2024年の作品。IMDb評価は6.3。ラブロマンス。藤井風がこの映画の主題曲「満ちていく」を書いていたので、この映画を早い段階から知っていて観たいと思っていました。大きな感動はなかったけれど、少しだけじわじわ。「愛を終わらせない方法。それは何でしょう?」「手に入れないこと」という弥生の言葉が印象に残りました。愛は必ず終わるということの裏返しの言葉でもある。また「あの時の私には自分よりも大切な人がいた、苦しい、辛い、それでも人は恋をする」と旅していた春が手紙に残した言葉。ひりひりする恋愛が良く伝わる言葉だと思った。恋愛は辛いからもう二度としないとシャットアウトする人もいるから。いずれは長い結婚によって、もしかしたら失われてしまう愛を弥生がそれでも手に入れ、春は結果的に永遠に美しい愛の思い出を持ったままで亡くなり、その対比が、結婚を取るか恋愛を取るかみたいな感じでもありました。でも対象を選んでも願い通りにいかないのが人生でもありますが。キラキラした瞬間は過去のものとなり、瞬間瞬間変わりつつある世界。すべて変わっていくのを受け止めるしかなく切ない。藤井風の「満ちている」の歌詞は、いずれにしてもこの映画を超えてよく書かれていると改めて関心した。恋愛に限らず人生にも当てはまる歌詞なので、この曲聞くと私は涙溢れます。
春(森七菜)は自分の病気が発覚してから、学生時代の写真部の先輩で恋人の藤代(佐藤健)と一緒に行けなかったウユニやプラハ、アイスランドへと一人で旅立ち、各地から藤代に手紙を書きます。春も藤代もお互い好きだったのに、春は藤代に飛び込むことができず恋愛は未消化のままに終わっていました。若さゆえ、未熟であったゆえ、後悔も入り交じっての自分の気持ちを整理するかのような手紙が何通も藤代の元へと届きます。
一方藤代は精神科の医師として働き、患者として来た獣医の弥生(長澤まさみ)と知り合い、同棲し結婚の準備をしていたのですが、突然弥生は姿を消します。電話も繋がらず、仕事場の動物園にも出勤していない。しばらく探し回っているうち春の父から「春が亡くなった」と知らせが入り、春が緩和ケアを受けていた病院に行くとカメラを渡され、その中に入っていたフィルムを現像すると、弥生の写真がありびっくりする藤代。
弥生は藤代に届いていた春の手紙を読んで逃走していたのでした。そして春がいた病院で働き始めていた。春が旅から戻って病院暮らしの中でも、写真を相変わらず撮っていたので、病院のスタッフや患者たちのたくさんの写真が病院に飾られている。弥生がいなくなっている間に弥生の関心のあることを学んだ藤代は、弥生を迎えに病院まで行く。今度こそしっかりと弥生に向き合い、決して離さないという覚悟で…。
春の行動は理解できた。旅に私もたくさん出てたので、旅先から人に手紙を書くのは、自分の心を見つめる行為でもあるから。学生時代にそれ以上突き進めなかった恋愛を振り返って、かつての恋人に手紙を送るという行為自体わかる気がした。しかし弥生の行動は理解しがたかった。元カノが今の彼に昔の恋愛のことを書いてくるとしても、元カノのいる病院で彼女を知るために働こうだなんて思うだろうか?「無くしたものを見つけたくて、春ちゃんに会いに来た」という弥生だけど、彼女がよくわからなかった。かつての恋の煌めきみたいなものを春から学ぼうとしたのだろうか?藤代も何を考えているのかわからないから、弥生が逃走してしまうのだよなあと思った。春以外の登場人物にあまり共感できずにいたので微妙にのめり込めなったけれど、映像は美しく、セリフもあまりなく静かな映画で、海外ロケの風景が美しかった。何より藤井風の「満ちていく」が良かった。naonaoお勧め度★★★★
おまけ:この映画のトレーラー
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